レースシムで使える小型の左手デバイスが欲しい
今回紹介するのはこれ。
16のキーと3つのブッシュボタンノブがついた左手デバイスだ。正確にはマクロパッドというカテゴライズらしい。
レースシムをしていると何かとボタンが入り用で、燃料の追加だったり、
うるさいVCのミュートだったり、レースの参加などなどでショートカットキーを利用する場面がかなり多い。
そういう用途なら
このStreamdeckが最強格ではあるものの、すでに持っているし追加で買うにはちょっと高い。あとお世辞にもボタンの押し心地は良いとは言えないし…。
キーボードでも良いっちゃいいけど、コックピットに常時乗せておくにはにはキーボードはでかすぎる。
もっとシンプルに纏まったものがほしいので、
小型で収まりの良い製品を探した所、KB16を見つけた。値段も1万円丁度。しかもノブがついてる!
左手デバイスは安さを求めるならテンキーでも代用できるけど、この製品はテンキーにはできないキー設定変更などもできる。
クリエイティブな作業に必須のCtrl+Zを1ボタンで、とか。
そしてこの3つのノブが様々な場面でかなり使えそう、起動しているゲームの音量調整とか、画面の拡大縮小とか…と、思って購入。
まあそもそもPhotoshopやIllustrator、動画編集をする人向けの製品だけどキー入力のカスタマイズ性もあって、
入力の補助デバイスとしてはかなり有能そう、なので実際つかって見たのでレビューしていくぞ!
開封
内容物は
- 本体
- USB Type‐C to Aケーブル
- キーキャップリムーバー
- クイックガイド
質感はかなり良さげ!上面はアルミニウムで、底面はスケルトンなプラスチック製。
底面には滑り止めのゴムが付いており、液タブに乗せながら操作してもずれ落ちてこないのでGOOD。
キースイッチ
キーの押し心地も高級キーボードに引けを取らない。キースイッチは自作キーボードでもよく使われているGateron黄色スイッチ。
ホットスワップにも対応していて、押し心地が気に入らないなら別のスイッチに交換もできる。このあたりのカスタマイズ性の高さは嬉しい。
またキーキャップも汎用性のあるMX対応なので、割とどんなサードパーティ製のキーキャプでも交換可能。
こういう特殊形状のやつとかに変えてみてもオシャレ。
見た目良し!
なにより、見た目が値段の割にかなり良い。
この製品に惹かれたのはぶっちゃ見た目8割くらいある。
ノブ側だけ角が丸く処理されているのがワンアクセントついていて大変良い。
一応ゲーミングっぽく光りますが、ダバイはゲーミングRGBライトアンチなのでどうでも良いです。
次は設定。
VIAという癖つよウェブアプリ
このキーボードはVIAという前に自作キーボードを作ったときにも紹介したウェブアプリを使ってキー設定を行う。
その気になればマウスの操作をキーボードでも設定可能。
しかし、一部設定に結構癖がある。
というのも、普通に単一のキーを設定するときは比較的簡単なのだが、複数キーの同時押しをキーに設定する場合、コマンドで書かないといけない。
やりたいキー入力 | VIAで指定するコマンド |
Ctrl + C(コピー) | C(KC_C) |
Ctrl + V(貼り付け) | C(KC_V) |
Ctrl + Shift + Alt + A | MEH(KC_A) |
みたいな感じで直感的ではない。覚えたらまあ法則性あるしある程度分かるけど…。
有名デバイスメーカーのアプリならこのあたりもキーボードで同時押しすれば設定完了!で済むのでここは扱いづらいところ。
このあたりのコマンドの解説はねずぐれーさんのQiitaの記事がめちゃくちゃ分かりやすかったのでこちらを参考にすると良いぞ。ワイもめっちゃ参考にした。
設定編
初期のキー設定は各種画像処理ソフトですぐに使えるように設定済み。
自分の好みに変えたいならVIAから変更する。
設定も癖があるとは言ったが、単一キーの設定ならUIはかなりわかりやすいので、迷うことはないだろう。
上のKB16で設定したい場所をクリックして、下のキーボードから設定したいキーを押すだけでカスタマイズできる。
通常のキーボード設定の他にも、
メディアタブではボリュームや再生、停止などが選べたり、
クリエイティブ関係には嬉しいマクロ機能15種類まで登録可能。
そしてスペシャルは既存のキー設定と被らないF13~F24とか、
キーボードでマウスを操作するキーなどこんなのキーボードに設定できるの!?ってキーも設定できます。
同時押しキーの設定
ちなみに同時押しを設定したい場合は、スペシャルの項目にあるうすピンクのANYをクリックして…
表示されるウィンドウに先述のコマンドを入力すればOK。
ここではよく使うCtrl+Cを設定している。
ノブの設定
そしてノブの設定、こちらは単一キーでもコマンド表記で設定しないといけない。どうしてこうなった。
一応候補はでるけど…
このあたりはコマンドを知らなくても設定できるようなUIになってほしいところ。
キーマッピングは4つまで設定可能
ソフトウェアによってショートカットキーを使い分けたい場合でも4つまで別のキーマッピングを登録可能なので、必要十分といった所。
ダバイも、ゲーム用のショートカットとネットサーフィン用の2つを設定して使い分けている。
KB16自体にも小さなモニターがありそこで今どのキーマップなのか表示されている。
総評
- 見た目ビルドクオリティ良しの左手デバイス
- ホットスワップ対応で拡張性も◎
- ノブが3つあるのが使い勝手もあって良し
- 1万ポッキリで買えるコスパの良さ
- キー設定に癖があるので事前に調べる必要がある
といったところです。
製品自体は見た目や手触りの良さでほんとに1万円?と思えるほど良いです。使っていてケチつけるところほぼ無し。
ただ、設定の面がややこしくて、使いこなすまでちょっと調べる必要があるので、そこだけ使いづらいな~と思います。
ダバイはレースシム用に購入しましたが、唐突なうるさいVCのときの音量調整がかなり捗ってます。ノブで調整楽すぎる。
自分で調べつつ、理想のキーマップが設定できるとかなり捗る良デバイスでした。
気になる人は是非使ってみてな!