お手頃価格の無線ゲーミングイヤホン final 3000VR wirelessはどうなのか?

ワイヤレスは2個持てば良い
無線ゲーミングイヤホンの弱点といえば、バッテリーが少ないこと。
最近では連続駆動10時間のものも出てきたが、現実的にはノイキャンを使ったり、バッテリー自体の劣化も相まって7-8時間くらいが限界な気がする。
正直、ヘビーパソコンユーザーには8時間でも全然足りない。
そこでヘビーユーザーはワイヤレスイヤホンを2つ持ちする人も増えてきた。
バッテリー切れたらあらかじめ充填ケースに入れて置いたイヤホンを突けるだけで済むので時間のロスが少ない。
でも結構ワイヤレスイヤホン良いお値段するし、お手頃な低遅延2.4Ghzで使えるイヤホン無いかな~と探してみたら
こちらを見つけた。発売時期は少し前だが、あの馬鹿みたいに売れた有線イヤホンを作ったfinalが出したゲーミングワイヤレスイヤホンだ。
値段も競合と比べて1万円ほど安い価格帯で出しているのでお得感がある。
しかし、その性能はどうだろうか。
ダバイはもともとsteelseriesのgamebudsを使用しているのだが、今のところ大きな不満点は無い。頭の凹みも治ったし。
強いて言うなら2.4Ghz帯接続の可聴距離が短いことくらいか。
一万円ほど高いgamebudsにどこまで肉薄できるのかレビューしていこうと思う。
本体

まず最初に気づくのがケースから取り出すとき、「取り出しづらッ!」と思わず言ってしまった。
マグネットが若干強めとか、本体のフォルムが丸いのでつまみづらいとか、ケースに深く刺さっているからとか、
いろんなことが絡み合って取り出しづらいと感じる要因になっている。
まあ些細といえば些細なんだけど結構な頻度でつまみ損じることがあるのでウーン…
gamebudsが「俺ならそんな気持ちにさせないのに…」という目でこちらを見ている。
音

音に関して言えば、まあ普通。
普通と言っても音に対して「偏執的なこだわり」がなければ別に普段使い全然できるレベル。
いわゆる高音質で感動する~とかそういった類のものではない。
が、スマホからEQの変更もできるのである程度好みの音に近づけることはできると思う。
デフォルトだと低音が強めに出てる感があるのでベースが強めの楽曲と相性良さげ。悪く言えばすこし低音がボワボワとする楽曲もあった。
gamebudsのほうが全体的にスッキリしてバランスが良い感じ。final3000VRに関しては少し低音をEQで抑えるとちょうど良いかもしれない。
音周り機能としてfinal3000VRにはサイドトーンが無いのでVCなどを使う場合はちょっと喋りにくくなる。
gamebudsにはサイドトーン機能があるのでそのあたりは助かっている。このあたりは値段的にも仕方ない部分かもしれない。
つけ心地
つけ心地に関しては特に耳が痛くなることもなく、良好だ。
有線の3000VRは角張った形が特徴的、しかしレビューにもあったが耳が痛くなる人もいるようだ。
無線のほうは丸いフォルムなので引っ掛かりを感じる部分もないのでそこが大きな違いかもしれない。
バッテリーが切れるまでつけっぱなしでも快適に過ごせたのでGOOD。
タッチ式操作の弱点
3000VR wirelessはタッチ操作で音量を変えたり、ノイキャンの切り替えができるのだけど、これが曲者。
イヤホンのズレを治すときに触れた拍子にタッチが機能してしまって切り替えたくないのに切り替わって使いづらい。
このあたりはgamebudsは物理式のボタンなので誤作動も起こらず良かった点なので、設計的にはgamebudsのほうが明らかに良い点。
加えて、タッチのボタンは機能をアサインし直すことができないので、このあたりも弱い。
アサインし直すことができれば、例えば2回タップしたときだけタッチ機能をできるようにして誤作動を防ぐ、みたいなやり方もできたのに…。
このあたりはアプリでタッチ機能をオフにして解決した。嫌なら使わなければいいじゃない。
2.4GhzとBluetoothの切り替えが謎仕様
ここが一番の不満ポイント。
まず、スマホとPCの切り替えがレシーバーを指したら2.4ghz接続が優先されて、レシーバーを取り外したらBluetooth接続に切り替わるという仕様。
何故かタッチ機能で2.4ghz⇔Bluetoothの接続を切り替える機能が存在しない。正直言ってこれは意味がわからない。
スマホでイヤホン使いたい場合はいちいちレシーバーをPCから取り外す必要がある。
加えて、たまにパソコンが起動しても2.4Ghzに切り替わらず、改めて指し直す、という手間がちょくちょくかかる。
こういう手間が嫌で無線を買ってるのにこの設計は正直微妙だ。
せめてタッチ機能で切り替えられるようにしてほしい。

というかそもそもアプリの設定項目が少ない。
設定項目はEQ設定、ガイダンスの音声、タッチセンサーON/OFFくらい。
EQも1つの設定しか保存できないので、場面に応じて使い分けということがやりづらい。
せめてタッチのアサイン機能は今後のアップデートで追加してほしいところだ。
バッテリー持ち
バッテリーはノイキャン機能を使用しないで実際使ってみたところ6時間くらいは連続で稼働できた。
充電がなくなってくると音声ガイダンスで「ローバッテリー」と教えてくれる。
このあたりはもう2つ持ちくらいしか対策がないし、今後単体で12時間以上保つワイヤレスイヤホンが登場してくるのを待つしか無い。
実際2つ持ちしてみてかなりストレスが減った。ワイヤレスは2つ持つべきだ。
総評
正直、予算オーバーしていいならGamebuds買ったほうが満足できる。
ただし、2.4Ghz接続できるゲーミングワイヤレスイヤホンの中ではコスパが良いと言って良いんじゃないか。
ただ、使いづらい点が多くある製品だなと思う。
特に接続方式の謎仕様は結構致命的に感じた。
料理するときとかうんこするときにパソコンとスマホ接続を度々切り替える機会があるのでかなり煩わしい。
あくまでサブ機としてコスパ重視で買うならアリ。初めてのワイヤレスゲーミングイヤホンとして買うのはおすすめしない。
1万円プラスしてでても、gamebudsかsonyのInzonebudsを買ったほうが良い。スマホ使うならgamebudsがおすすめ。sonyは一部のスマホでしかBluetoothが使えないので。


